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アパレル業界を目指すなら専門?大学?進路を見据えた学校選択

Fashion

将来アパレル・ファッション関係で働きたいと進路を考えた時、服飾系の学校って専門学校や大学など様々な選択がありどこに進めばよいか迷う人が多いと思います。
ここでは、専門学校と服飾大学の違いとその後の進路や就職後の違いなどを紹介します。

専門学校と服飾大学の違い

一言に服飾学校と言っても専門学校と大学ではカリキュラムや制度は大きく違います。
将来の進路を見据えて自分の目標には、どちらを選択するのが良いかよく調べてみましょう。

専門学校

まずは、専門学校のカリキュラムと就学期間について詳しくお伝えします。

カリキュラムと就学期間

専門学校は大学と違い、実生活・実業務に役立つ「専門課程」が学べる学校です。
授業科目は学校によって変わってきますが、ファッションビジネスから服を作る上で必要なデザインや製図の知識や技術、スタイリングやコーディネートについて実践的に学びます。中には、ヘアメイクや美容なども複合的に学ぶカリキュラムもあります。
最終年次では、これまで学んできた内容の集大成として、卒業制作の科目が設けられていることが一般的です。
就学期間は、最短で2年、長くて4年間通い技術と知識を身に付けます。
学校や学科によって期間は異なり、デザイナーやパタンナーといった実務志望の学科は就学期間が長くなる傾向にあります。

服飾大学

次に、服飾大学のカリキュラム、学費、入試方法について詳しくお伝えします。

カリキュラムと就学期間

服飾大学では、服飾ついて総合的に研究をします。
服のデザインや制作はもちろん、素材の研究や色彩学、服飾の歴史や文化などを学びます。
また、心理学や社会学、マーケティング、といった服飾の制作のみではない人の手に渡るまでの消費行動に携わる知識など、様々な角度から服飾を学ぶことができます。

就学期間は、4年制の大学と短期大学の2年制があります。
学校や学科によって期間は異なりますが、服飾に関する広域な知識を4年間かけて深く広く学ぶことができます。

学費

一般科目の大学の学費と比較すると服飾系の学校の学費はかなり高額です。
年間で約70~100万円程度が必要となる学校が多く、年間約100万なので卒業までの期間が長くなれば長いほど、費用も多くかかってしまいます。
4年間の就学期間となった場合、授業料以外にも入学金、設備維持費、諸経費などで400万以上の学費が必要となる場合もあります。

服飾学校の入試

入学試験は、一般の大学入試と大きな差はなく「一般入試」「推薦入試」「AO入試」などが実施されています。
入試資格の条件は、高校卒業(見込みを含む)か、高校卒業程度の学力があることが必須となっています。専門だからと言って一般的な入試と異なることはないので、入学願書を提出し、書類選考や筆記試験、面接などを経て合否が発表されます。

それぞれどんな人に向いているの?

専門学校や服飾大学を選ぶ際、どのような基準で選べばいいのでしょうか。
下記で選び方をお伝えしているので、参考にしてみてください。

専門職を目指すなら専門学校

専門学校は、デザインやパターン制作などの実践的な学びに特化しており、デザイナーやパタンナーといった技術職は、どれだけ経験を積んでいるかが必須となります。
また、ファッションに関する仕事現場を在学中に見たり体験をしたりするチャンスがあり、それによってと卒業後の人脈づくりにもつなげることができます。
専門学校はファッションに携わる仕事に就職できるよう、学校側からの手厚くサポートをしてくれる場合が多いです。
企業とのつながりも深いため、就職したいと思っているブランドや会社があった場合卒業生を通じて相談ができる可能性もあります。
卒業後、技術職に携わりたいと考えている方は、スキルが身に付き実践的な経験が詰める専門学校がおすすめです。

ファッションビジネスに携わるなら服飾大学

技術職ではなく、マーケティングや服飾に関する業務に携わりたい方は、大学への進学がおすすめです。ファッションに関わる複合的な知識を学ぶことができるので、幅広い知識を身に付けることができ様々なジャンルで活躍する人材へと近づけます。
総合職と言われる経営者やMD(マーチャンダイザー)は大卒であることが条件であることが多いため、経営やマーケティングに携わりたいという場合は大学への進学がおすすめです。

卒業後に目指せるファッション業界

服飾大学に入学することで、将来の幅が広がります。ここでは、代表的な目指せる職業についてお伝えします。

デザイナー

ファッションデザイナーは3つのパターンに分類がされます。
アパレルメーカーなどに所属する「インハウスデザイナー」と複数の企業と契約をする「フリーランスデザイナー」、自身のデザイナーズブランドを立ち上げる「独立型のファッションデザイナー」です。

インハウスデザイナーは、所属する企業・ブランドのイメージに合った服をデザインします。メーカーから依頼に対して提案し量産の注文につなげる営業的な仕事も担っています。

独立型ファッションデザイナーは、センスや感性が非常に問われます。
一般の人から支持を得られるデザインや流行を自身でリサーチし、具体的なデザインに落とし込む力が必須とされています。
また、デザインからサンプルチェックまで自身で行うので管理能力も求められてきます。

パタンナー

パタンナーは、型紙お越しから納品のチェックまでを担っています。デザイナーのデザイン画を元に型紙を起こして立体化をさせます。最近では、CADを使った制作も多く専門的な技術と知識が求められています。

アパレルマーチャンダイザー

アパレル商品の花火をトータルで管理します。
市場調査の元、シーズンごとに変わる流行を予測し、どういった商品をどれだけ作るか、価格はいくらにするかなどを決めます。企画から販売促進活動や広告・宣伝までを担当するため流通ビジネスに関する知識と情報収集力が求められます。

ファッションディレクター

ファッション業界でトップに立つプロフェッショナルこそファッションディレクターです。
百貨店やメーカーなどの企業の指揮・管理を行い、商品や展開方法、宣伝企画などを決める重要な役を担います。ファッションディレクターになるには、ファッションに対する深い知識とセンス、市場の動向を見極める観察力、チームをまとめるリーダーシップなどが必要です。

ファッションディレクターは、ファッション業界の最先端を走り続けるエキサイティングな仕事といえます。自分のアイディアを形にするだけでなく、お客様のニーズや感性に応えることが求められます。

ECプロデューサー

インターネット上で商品やサービスを販売するECサイトの企画・運営・管理します。
オンラインショップの立ち上げから商品の選定や写真撮影、ページデザインやコピーライティング、マーケティングや分析などが主な業務です。

ECプロデューサーは、オフラインとオンラインの両方でファッションを発信するクリエイティブ仕事なのです。そのため、ファッションに対する興味と知識はもちろん、ウェブ制作やコミュニケーションスキル、数字やデータに強いことなどが求められます。

新しい大学の制度も

専門職大学制度というものが新たに確立されました。ここでは、具体的にどのような制度なのか解説します。

新しく設立された専門職大学

2019年4月に新しく専門職大学が設立されました。新しく設立された「専門職大学」制度は、大学で学べる教養と専門学校で学べる実践的な職業能力の両方が身に付く制度です。
卒業時には、国が認めた専門職としての「学士」が与えられます。

職業に直結したカリキュラムとなっており、学問中心の教育を行う既存の大学に対し、専門職大学では産業業界と連携した「職業教育」が中心となっています。
企業でのインターンシップが卒業単位に含まれており、現場に必要な実践教育を行います。

服飾を専門的に学びたいけど大学卒業と同じ「学士」の資格も欲しいという方にピッタリな制度です。服飾の専門知識も大学卒業資格も取れる新しい進学制度ができたことにより、進路の幅も広がりますね。

まとめ

専門学校と大学の学びの違いについていかがだったでしょうか?
学び方や学べる幅が大きく違うので、卒業後の進路を見据えた進路選択が大切になります。
専門学校と大学の利点が組み合わさった新制度も検討の1つとし、ご自身の進路に合った学校を目指してみてはいかがでしょうか?

キャンパス内を歩く女子学生